2018-09-18
岡山県活動報告(7月)

【西日本豪雨 ~晴れの国、災害少ない岡山に未曾有の大災害~】

2048年7月岡山活動岡山県下は7月5日から7日にかけて今だかつてない大雨に見舞われた。
県下随所で6日の夜には避難指示発令、避難所を開設。
6日深夜、真備地区と隣合う総社市下原地区にあるアルミ工場の溶解炉が冠水したことにより爆発事件発生。工場は大破炎上、近隣の住宅も爆風と飛来物で損傷。
7日未明、高梁川水系小田川近隣の倉敷市真備地区は6カ所の決壊および7カ所の堤防一部損傷により、最大家屋2階屋根まで冠水、2100棟が全壊、大規模な河川被災となった。
総社市昭和地区も高梁川流域日羽地区で国道が冠水、周辺の地域に被害がでた。
総社市下原地区は工場爆発と浸水の2重被害を受けた。

7月19日、初めての薗小学校避難所訪問。
真備地区に入るとまだ水が引いていない箇所がある。家財道具等々が車道まで積み上げられ、信号は点灯しておらず、堤防の土砂流出などによりスムーズに通行できない状態。
よく似た景色を見たことがある。東日本大震災の3か月後に鍼灸ボランティアで訪問した南相馬の風景、そう津波と同じ、船舶がない、放射能の危険がないだけだと思った。

 

2018年7月岡山活動2

避難所となっている薗小学校の体育館と教室にはダンボールベッドとプライバシー確保の為の白布の仕切りがならんでいる。岡山は気候的に天災が少なく今回のような大規模な災害は初めての事。被災後しばらくは報道陣等が詰めかけ、あまりの取材の多さにストレス過多で、うつ病を発症された方があった。
暑い中、日中は自宅の片付けをして疲れているのに、慣れない避難所生活で皆さん一様に睡眠不足を訴えられる。全身の疲れ、片付け作業による各所の痛みを訴えられる方が多い。鍼は怖いとおっしゃっていてもご自宅の様子とかお話を伺っているうちに受療される方が多くみられた。
食事に関して、年配の方は特にだが、お弁当のおかずに野菜が少なく揚げ物が多いので、とても食べきれないと洩らしておられた。

 

みなし仮設住宅(民間賃貸住宅借上げ)、浸水していない2階部分での生活開始などで段々と避難所入所者は減っているが、仮設住宅の入居がおそらく来月となるようで、避難所への訪問支援、仮設住宅入居後も要望に応じて訪問支援が必要と思われる。炊き出し、ボランティアが減少しているのが心配である。

<仮設住宅>
2018年7月岡山活動・仮設住宅薗小学校/校庭の隣にある「いきいき みその公園」に32戸建設中。
昭和公民館/近隣に東日本大震災による東京電力福島第1原発事故の被災者が入居していた仮設住宅15棟30戸を福島県いわき市から無償譲渡され移築中(福興祈願のプレートと共に)。

<活動記録>
○倉敷市真備町市場 真備地区 
「薗小学校体育館避難所」および隣接する小規模多機能ホーム「ぶどうの家 真備」

7月25日 受療者:7名 活動者:森岡正和(京都府/鍼灸師)
8月 1日 受療者:21名 活動者:吉舎定良(大阪府/あマ指師・柔整師)、飯塚美紀代(岡山県/鍼灸師)
8月 3日、6~8日:受療者:49名 活動者:浜野浩一(東京都/鍼灸師)
8月 3日 受療者: 2名 活動者:飯塚美紀代(岡山県/鍼灸師)
8月 8、9日 受療者:20名 活動者:梶原旬矢(福岡県/鍼灸師)
8月12日 受療者:23名 活動者:吉舎定良(大阪府/あマ指師・柔整師)、森川真二(兵庫県/鍼灸師)
8月19日 受療者:21名 活動者:吉舎定良(大阪府/あマ指師・柔整師)、吉中善弘(福井県/鍼灸あマ指師)

※受療者総数/82名  のべ受療者数/166名
入所者数/7月22日:270名  9月13日現在:31名

○総社市美袋(みなぎ) 昭和地区
「昭和公民館」
8月12日 受療者:11名 活動者:宮城春香(大阪府/鍼灸師)、大和玲雄(大阪府/鍼灸師)、原辺允輝(大阪府/鍼灸師)、阪本拓弥(奈良県/鍼灸師・柔整師)
8月21日 受療者:10名 活動者:金原新(岡山県/鍼灸あマ指師)、飯塚美紀代(岡山県/鍼灸師)
9月 6日 受療者:10名 活動者:金原新(岡山県/鍼灸あマ指師)、飯塚美紀代(岡山県/鍼灸師)

※受療者総数/20名  のべ受療者数/31名
入所者数/8月21日:40名 9月13日現在:31名

各地からボランティアにかけつけてくださった先生方に心より感謝申し上げます。

 

2018年7月岡山活動3

20418年7月岡山活動4

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