2016年台風10号による岩手県岩泉町の土砂災害被災者への鍼灸マッサージ 活動報告

この度、NPO法人鍼灸地域支援ネットの日比泰広さんより連絡を頂き、台風十号での被害が大きかった岩手県岩泉町に行って鍼灸マッサージの協力をさせて頂きました。

　日程は10月9日、30日、11月3日に、岩手県軽米町の中谷敏見先生と二人で行って参りました。
10月9日、30日は岩泉町の中島地区集会所、11月3日は卒郡（そっこり）地区集会所にて、それぞれ15名前後の方々に利用して頂きました。

被災してから約一ヶ月過ぎてからでしたが、岩泉町の中心地に近い所にはマッサージ等のケアが入っていたようですが、少し離れた地区に入ったのは今回が初めてだったようです。
私も一度、岩手県北の久慈市付近の台風被害があった地区に行って土砂の撤去作業をさせて頂きましたが、岩泉町の方々も家屋に土砂が入って一階が使えなくなった人が多く、土砂の撤去や家財の片付け、床の張り替えや清掃作業で疲労した身体を鍼灸マッサージ等で癒して頂きました。中には自ら被災されているにも関わらず、地域の集会所に必要なものを揃えたり、地域住民との連絡係りを務めている方がいらっしゃったり、訪問看護のお仕事をされている北川晶子さんは、集会所を中心に地域住民の健康管理や必要な人には段ボールベッドを用意してあげたりして、地域の方々に喜ばれていました。地域の方を含め、ボランティアスタッフの皆さんにも鍼灸マッサージの施術をして身体を癒していただきました。

どこで災害が起こってもおかしくない現在、以前参加したことがある福島県南相馬市の作業ボランティアセンターに掲げてあった「できる人が、できるところで、できることをする」というスローガンが頭の中によみがえってきます。
また機会がありましたら参加させて頂きます。この度は貴重なご縁を頂き感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。