2024-06-09
能登半島地震支援活動報告5/31~6/2

能登半島地震支援活動報告:5月31日(金)~6月2日(日)

5月31日(金)~6月2日(日)の3日間、HART関東と合同で、石川県輪島市門前町にて、鍼灸マッサージ・ボランティア活動を行いました。

31日は輪島市門前総合支所にて3回目の活動。

1日は七浦公民館にて6回目の活動。

2日(日)は中能登町の拠点にて2回目の活動を行いました。

これまでは新高岡でレンタカーを予約できなかった(おそらく新高岡でレンタカーを借りる支援者が多かったからと思われます)ため、金沢で借りていたのですが、今回初めて新高岡で借りることができました。ということは、能登への支援が減っているのでしょうか。だとしても、それが能登の復興を意味しているとは限らない。そんな気がします。

5月31日(金) 会場:輪島市門前総合支所3階会議室(輪島市門前町)

■活動受入先:輪島市門前総合支所地域振興課

■活動時間:13:00~17:00

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、塩田裕子(鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、杉田直木(一般ボランティア/東京都)

■受療者:9名

■報告

輪島市門前総合支所にて3回目の支援者支援活動を行いました。

前泊するスケジュールが組めなかったため、8時49分新高岡着の新幹線で富山入り。駅前でレンタカーを借り、中能登の拠点まで約1時間(実は、金沢からとあまり変わらない)。ベッド等器材を積み込んで、穴水経由で門前に到着したのが12時過ぎ。会場設営して13時から受付開始。14時以降は途切れることなく受療者が訪れ、活動時間が午後のみだったにもかかわらず、これまでで最大の9名が受療してくださいました。

会場の会議室の隣が商工会の部屋になっており、商工会会員の方々も受療してくださいました。運転・受付を担当してくださった杉田氏が、東京へ避難してきた輪島市の商工会メンバーとたまたま知り合いだったため、その方を知る会員の皆さんと話が盛り上がっていました。

門前町に鍼灸マッサージのリソースがない状態が続いているため、受入先や現地コーディネーターの鍼灸師と相談しながら、当面活動を継続したいと思います。

次回も金曜日(6月21日)に実施する予定。

■受療者感想(アンケート抜粋)

「今日で3回目。ありがとうございます。またがんばれます」

「慢性的な首のコリに悩んでいましたが、本日施術いただきスッキリした気分になりました。又是非利用させていただきたいと思います」

「改善されました。最高です。取組が素晴らしいと思います。今後も続けて下さい」

6月1日(土) 会場:七浦公民館(輪島市門前町)

■活動受入先:七浦公民館

■活動時間: 9:00~20:30

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都国分寺市)、塩田裕子(鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、杉田直木(一般ボランティア/東京都)

■受療者:27名

■報告

七浦公民館での6回目の活動。

前回同様、公民館に宿泊させていただいたおかげで、活動時間を長くとることができました。

受療者数はこれまでで最多の27名。そのほとんどが再診ですが、新患も5名おられました。私たちの活動が根づいてきたと感じます。近くに大きな病院がなく、車で片道1時間~1時間半かけて穴水や七尾へ通院しているという話を聞くと、私たちの活動が地域医療の代わりを務めるのは無理としても、少しでも安心に繋がればと願ってやみません。

水道復旧以前の水運びで体を痛めたという方が何人もおられました。5月以降は農作業や草刈りであちこちが痛いと訴える方も目立ちました。ほとんどが70代以上です。「ここでは70代は若い方」とひとりの方が笑っておっしゃいました。

受療されたおひとりから、音信不通の親戚の消息を探してほしいという依頼をいただきました。6回目ともなると、お互い顔なじみになるせいか、施術以外にこのような依頼をいただきます。ありがたいことです。一般ボランティアの杉田氏がネットを駆使して探し当て、連絡の段どりをつけていました。杉田氏は他にも、公民館長の要望で住宅や公民館の修繕に元・家具職人のスキルを活かして喜ばれていました。

近くで仮設住宅を建てている建築関係者も、仕事終わりにシャワーテント利用がてら4名受療してくださいました。岡山、三重から派遣されているこの方たちも、あと二週間で故郷へ帰られるそうです。

いつも私たちの活動中に訪問してくださる毎日新聞社の東様が、今回も会いにきてくださいました。門前の現状や将来の見通しについて、地元出身のジャーナリストという視点から様々なことを教えてくださったり、ご自身の書かれた記事のコピーをくださったりで、とても勉強になります。

仮設住宅はまもなく完成し、来月から入居開始だそうです。現在、半壊の自宅で過ごされている方や、遠方に避難されている方が入居申し込みされているそうです。

施術活動は今後も公民館で継続する予定。

■受療者感想(抜粋)

「とても体が楽になりました。気分がそうかいで、明日から仕事ががんばれます」

「少し物足りない様な気もしますが、気持ち良かったんだと思います。ねむくなった為にそう思います。確かに気持ち良かったです」

「予約してからこの時間まで楽しみでした。又、今度もお願いしたいと思います。本当に良かったです」

6月2日(日) 会場:民家(中能登町)

■活動時間:11:00~11:30

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、塩田裕子(鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/三重県)、杉田直木(一般ボランティア/東京都)

■受療者:2名

■報告

中能登町で拠点としてお借りしている民家にて小規模の活動を行いました。

今回の活動にあたり、門前総合支所の畠中様、七浦公民館館長の升本様、拠点を提供くださっている杉田様に大変お世話になりました。ありがとうございました。

以上
2024年6月3日
鍼灸地域支援ネット理事 浜野浩一
本活動は日本財団の助成を受けています。

日本財団WEBサイト:http://www.nippon-foundation.or.jp/

▲このページの先頭へ