能登半島地震支援活動報告:3月26日(水)~3月30日(日)
3月26日(木)~30日(日)、HART関東と合同で、石川県輪島市門前町にてボランティア活動を行いました。門前町での活動は、活動受入先とのかねてからの合意に基づき、今回で終了になります。
26日は三重から参加のスタッフが金沢に前泊し、27日午前にレンタカーを手配。同日早朝出発した他のスタッフと合流し、中能登町の拠点で器材を積み込んだ後、午後から門前総合支所で活動。
28日は七浦公民館で活動。毎日新聞社の取材を受けました。
29日は輪島と中能登町の鍼灸院にご挨拶にうかがった後、拠点にて撤収作業。
30日は金沢市の石川県鍼灸マッサージ師会副会長にご挨拶させていただいた後、解散。その後、支援活動をされている金沢市議を訪ね、情報交換しました。
3月27日(木) 住民・支援者支援 会場:門前総合支所(輪島市門前町)
■活動受入先:輪島市門前総合支所地域振興課
■活動時間:13:30~16:30(休憩60分×1回)
■活動者:鎌倉要子(HART関東/鍼灸師/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、福森千晶(HART関東/鍼灸師/三重県)、杉田直木(HART関東/ロジ担当/東京都)
■受療者:12名(新患3名、再診9名)
■報告
輪島市門前総合支所にて12回目の活動。
ベッド2台を会議室に設置し、4名で交代で施術。希望者が集中した時間帯は、ご了解を得てパイプ椅子で施術を受けていただきました。受療された皆さまには、輪島市の開業鍼灸院の一覧と、輪島市のはり・きゅう・マッサージ助成券の案内をお渡ししました。
休憩時間には總持寺と門前東小学校校庭に先月開設された仮設住宅を見学しました。
収時には職員・商工会の皆さまにご挨拶。受入窓口になってくださっていた地域振興課課長はお休みだったため、後日メールにて一年間の活動をまとめた報告書をお送りいたしました。
■受療者感想(抜粋)
「長期に渡りご支援ありがとうございました。自分の体も気にかけながらがんばります」
「とにかく感謝です!! ありがとうございます!」
「いつも支援いただき、ありがとうございました。復興に向けて頑張ります」
3月28日(金) 住民支援・支援者支援 会場:七浦公民館(輪島市門前町)
■活動受入先:七浦公民館
■活動時間:9:00~20:00(休憩3回)
■活動者:鎌倉要子(HART関東/鍼灸師/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、福森千晶(HART関東/鍼灸師/三重県)、杉田直木(HART関東/ロジ担当/東京都)
■受療者:21名(新患1名、再診20名)
■報告
七浦公民館での15回目の活動。
ベッド2台備え付けの診療室をお借りして、施術者4名が交代で施術。すっかり顔なじみになった住民の皆さんから、活動終了を惜しむ声をたくさんちょうだいしました。
施術と平行して、地元で採れたヨモギを使ったヨモギ餅づくりを、地元の方々と一緒に行いました。ヨモギは鍼灸師にとってはお灸に使うモグサの材料でもある、大変馴染みの深い植物です。昨年開催したセルフケア教室でも、七浦の皆さまとヨモギを使ったカイロ作りを行いましたが、そんなことも思い出していただければ、という思いでヨモギ餅をふるまわせていただきました。
七浦地区の再開発を目指す七浦地区再生会議からのご依頼で、連携団体として助成金申請書への掲載を了承させていただきました。古民家を保存し、宿泊や飲食のできる施設を新たに整備、地震で出現した隆起海岸をジオパーク化して、集落の活性化を図ろうというのが再開発の狙いです。震災・水害で二度の孤立を経験、大きな被害を受けた限界集落にとって、未来への希望を感じさせるこのプロジェクトに、私たちでお役に立てることがあれば、これからもお手伝いしていきたいと思います。
■受療者感想(抜粋)
「1年間来てほんとう良かったです。皆さんのおかげで元気になり、今日も腰が痛かったんですけれど楽になり、これでこなくなるのがとても淋しく思います。又来てください。お待ちしてます。感謝してます」
「震災で続く体調の変化に不安を持っていたとき、痛い所を見ていただき、話す事で不安感も少しずつなくなり、とてもリフレッシュできました。長い間ありがとうございました」
「たいへん楽になりました。何回もありがとうございました」
「長い間お世話になりました。最初はひざがいたくてお願いしたのです。今は最初にくらべればすごくよくなりました。ありがとうございました」
「淋しいですが、気持を大切にして頑張ります。ありがとうございました」
「痛くて不安だったけど、こういう機会があって、良かったです。又今度していただきたいと思います」
「おもちをついたり、いしるの貝焼きを喜んで食べてくれたり、体育館の窓をいっしょになおしてくださいましたね。ありがとうございます。忘れません」
「最後なのはさみしいけど、ほぐしてもらった体で、おいしいお米づくりできるように頑張ります!」
「体がやめていると、心までやめてきます(反対かな?)でも、鍼灸マッサージなどしてもらい、とっても心も体もかるくなり、うれしかったです。本当にありがとうございました」(註:“やめる”は方言で“痛む”の意)
3月29日(土) 住民支援 会場:民家(中能登町)
■活動時間:15:00~16:00
■活動者:鎌倉要子(HART関東/鍼灸師/東京都)、福森千晶(鍼灸地域支援ネット/鍼灸師/三重県)
■受療者:2名(再診2名)
■報告
中能登町で拠点としてお借りしている民家にて小規模の活動を行いました。
今回の活動にあたり、門前総合支所の畠中様、七浦公民館館長の升本様、拠点を提供くださっている杉田様に大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。
以上報告:浜野浩一
2025年3月31日
本活動は中央共同募金会様の赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。中央共同募金会様ならびに寄付をしてくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。