能登半島地震支援活動報告:10月17日(木)~19日(土)
10月17日(木)~19日(土)、HART関東と合同で、石川県輪島市門前町にてボランティア活動を行いました。
17日は移動日。
18日、豪雨災害後は初めてとなる七浦公民館での活動を実施。
19日、門前東小学校避難所で3回目の活動。
10月18日(金) 住民支援 会場:七浦公民館(輪島市門前町)
■活動受入先:七浦公民館
■活動時間:10月18日(金)9:30~17:00(休憩時間:11:30~12:30、14:30~15:00)
■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、福森千晶(HART関東/鍼灸師/三重県)
■受療者:11名(再診11名)
■報告
豪雨災害後、七浦公民館での初めての活動。通算では12回目の活動。
七浦地区はまだ断水が解消されていないため、門前東小学校に30名程度が避難中ですが、七浦に入る2本のルートのうち1本が、緊急車両と住民に限って通行できるようになったため、自宅や仮設住宅に戻って来られた方も多数おられます。避難所生活よりは、不自由でも住み慣れた自宅の方が良いという声を耳にしました。
公民館前に飲料水のタンク、洗濯用水のタンク、循環式のトイレが設置され、住民の方々が利用に訪れています。お弁当や支援品の配給が行われていて、初めてここを訪れた4月の時と同じような状況になっています。泥だしのボランティアの方々も来ておられました。地区内を横断する海沿いの道路は川の下流にあたる橋のところが流木で寸断されたままになっていて、行き来のためには大きく迂回しなければなりません。
施術会場は先方の希望で、公民館内の診療所を使わせていただきました。普段は2カ月に一回、輪島総合病院から医師が来られて、ここで診療を行っています。
二度の災害で「心が折れた」「なぜ私たちばかりこんな目に遭うのか」と受療された方々が嘆いておられました。
10月19日(土) 避難者支援 会場:門前東小学校避難所(輪島市門前町)
■活動受入先:門前東小学校避難所、門前公民館
■活動時間:10月19日(土)9:30~16:00(休憩時間:12:00~13:00)
■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、福森千晶(HART関東/鍼灸師/三重県)
■受療者:15名(新患1名、再診14名)
■報告
門前東小学校避難所での3回目の活動。これまで同様、1階廊下にベッド2台を設置して施術を行いました。
避難者数は前回より減って30名程度になっており、外出している方も多く、避難所内は人影まばらでしたが、15名が受療してくださいました。
仕事で金沢に出られた方が、門前とはまったく違って震災の影響を感じさせない賑やかな金沢の様子に、「同じ石川県でも自分たちのことは結局は他人事でしかない。金沢の人たちも心配はしてくれるが、実際のところはわかってもらえない。仕方ないことだが……」と話しておられました。私たち鍼灸マッサージ・ボランティアにできることはとても限られていますが、定期的・継続的に通うことで“見捨てない”というメッセージを出し続けることが、今は大事だと感じます。
避難所は今月いっぱいで閉鎖する方向で検討されていましたが、七浦地区の断水が解消されていないため、閉鎖はもう少し先になるとのことです。
今回の活動にあたり、門前総合支所の畠中様、シャンティ国際ボランティア会の中井様、門前公民館の蒲池様、七浦公民館館長の升本様、拠点を提供くださっている杉田様に大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。
以上報告:浜野浩一
2024年10月20日
本活動は中央共同募金会様の赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。中央共同募金会様ならびに寄付をしてくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。