2024-11-20
能登半島地震支援活動報告11/6~11/9

能登半島地震支援活動報告:11月6日(水)~9日(土)

11月6日(木)~9日(土)、NPO法人鍼灸地域支援ネットと合同で、石川県輪島市門前町にてボランティア活動を行いました。

6日は午前中に新高岡で集合し、拠点で器材を積み込んだ後、午後から門前総合支所で支援者支援。
7日は門前東小学校避難所で活動。
8日終日および9日午前は七浦公民館で活動。その後、拠点に器材を下ろし、新高岡で解散。

11月6日(木) 住民・支援者支援 会場:門前総合支所(輪島市門前町)

■活動受入先:輪島市門前総合支所地域振興課

■活動時間:11月6日(水)13:30~16:30

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、杉田直木(HART関東/ロジ担当/東京都)

■受療者:9名(新患3名、再診6名)

■報告
輪島市門前総合支所にて10回目の活動。市職員・商工会職員の他、会議に訪れていた一般市民も受療されました。職員の勤務状況は、部署によっては残業が多いところもあるが、4月ごろに比べればハードではないとのことでした。
休業されていた門前町の鍼灸整骨院が先月から週2日営業で再開されており、受療者の皆さまにご案内させていただきました。
門前公民館の様子も見に行きましたが、避難所におられたのは1家族のみで、受療希望者はいませんでした。

117() 避難者支援 会場:門前東小学校避難所(輪島市門前町)

■活動受入先:門前東小学校避難所

■活動時間:11月7日(木)9:30~15:30(休憩時間:12:00~13:00)

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、杉田直木(HART関東/ロジ担当/東京都)

■受療者:10名(新患8名、再診2名)

■報告
門前東小学校避難所での4回目の活動。今週から気温が急に下がり、これまでのように廊下にベッドを設置すると寒いため、エアコンの入るランチルームを施術会場に使わせていただきました。
七浦地区は今週になって一部を除き断水が解消され、七浦からの避難者は10日までに避難所を退去することになりました。そのため避難所に残っているのは2家族のみでした。今後は浦上仮設住宅の住民が、浸水被害を受けた住宅の修復のために、12月中旬まで一週間交代で10数名が避難所に泊まるそうです。
避難者の他、岐阜県から一週間交代で派遣されている支援職員、小中学校の給食調理員が施術を受けてくださいました。小学生は二学期から隣の高校で勉強しているのですが、給食は小学校の方で作って運んでいるのだそうです。これから仮設住宅を建設することになっている校庭では昨日、運動会が開催されたそうで、ふだん大勢の小学生の姿を見る機会がない七浦の皆さんも(七浦には小学生は一人しかいません)、子どもたちの応援を楽しまれたそうです。
先月から門前の仮設店舗で営業を再開された、てて整骨院の谷先生が挨拶に来てくださいました。受療された皆さんには、てて整骨院の情報をお伝えさせていただきました。

11月8日(金)・9日(土) 住民支援 会場:七浦公民館(輪島市門前町)

■活動受入先:七浦公民館

■活動時間:11月8日(金)9:00~17:00(休憩時間:11:30~12:30、14:30~15:00)、11月9日(土)9::30~11:00

■活動者:浜野浩一(鍼灸地域支援ネット、HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/東京都)、塩田裕子(HART関東/鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師/神奈川県)、杉田直木(HART関東/ロジ担当/東京都)

■受療者:8日10名(新患1名、再診9名)/9日2名(再診2名)

■報告
七浦公民館での13回目の活動。調整に手間取り、日程をご案内するのが遅れたため、「次はいつ来るのか?」「楽しみにしている」という問い合わせが公民館に来たそうです。
七浦地区は今週になって一部を除き断水が解消されましたが、まだ能登や河北に避難中で、時々七浦の自宅に戻っているという方もおられます。ここ数日、急に寒くなった影響で持病が悪化したり、調子を崩されたりという方が数名おられました。毎日ゆっくり入浴できる方ばかりとは限らず、週3回、バスで入浴施設に通われている方もおられます。これから寒い季節を迎えるので、体調管理が心配されます。8月に開催したセルフケア教室に作っていただいた玄米ヨモギカイロを使っているかとお尋ねしたところ、重宝しているという方もおられれば、水害騒ぎですっかり忘れていたという方もおられました。
公民館内にいても聞こえてくる海鳴りと風の音のすさまじさに驚いていると、「能登の冬はまだまだこんなものじゃない」と言われました。
1月から門前総合支所に毎週ボランティアで通っているという西東京市の災害アドバイザーが公民館に来ておられ、情報交換させていただきました。
9日は受療者が少なかったため、空き時間に公民館前に設置されている飲料水タンクの入れ替え作業や、炊き出しボランティアの皆さんの手伝いを行いました。
前日に避難所から自宅に戻られたばかりの毎日新聞社・東氏が来てくださり、情報交換を行いました。總持寺商店通りで9日に開催されるマルシェに是非寄って行ってほしいと東氏に言われ、帰路にのぞいてみたところ、屋台やライブが開かれていて、そこそこの賑わいでした。この通りは震災で傾いた家屋が多数並んでいましたが、その多くが最近解体されて更地が目立つようになっています。一角にはプレハブの仮設店舗が建ち、私たちの現地コーディネートをしてくださっている鍼灸師の仮店舗もその中で週に二回、営業を再開しています。少しずつとはいえ復興の確かな歩みを(そして痛みも)感じます。
避難所で顔見知りになったご夫婦が買い物を楽しんでおられるところに遭遇し、挨拶を交わしました。私たちのビブスを見て、「施術してほしい」と声をかけてこられた方もおられました。聞けば輪島から来られたとのことでしたので、輪島の鍼灸院をご案内したところ、震災前そこで施術を受けていたとおっしゃいます。院が再開していることをご存じなかったので、お伝えしたところ、とても喜んでおられました。後日、輪島の鍼灸院長にその話をお伝えいたしました。

今回の活動にあたり、門前総合支所の畠中様、シャンティ国際ボランティア会の中井様、門前公民館の蒲池様、七浦公民館館長の升本様、スタッフの送迎をしてくださった片岡様、拠点を提供くださっている杉田様に大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

以上報告:浜野浩一
2024年11月10日

本活動は中央共同募金会様の赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。中央共同募金会様ならびに寄付をしてくださった皆さまに厚く御礼申し上げます。

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