2019-05-17
西日本豪雨 〜発災10か月 その後の岡山県~

災害支援ネットワークおかやまロゴ

現地コーディネーター 鍼灸師 飯塚でございます。
前回の報告から約半年経ってしまいましたが、その後の経過等々をお知らせいたします、

<平成30年10月>
みなし仮設住宅や仮設住宅への入居などにより昨年10月で避難所は閉鎖。

<平成30年11月>
仮設住宅や面識のある個人宅を訪問して状況をうかがう。
仮設住宅では畳がまだ入っていないとか、自宅の改修工事の進捗が遅れがちなど落ち着かない様子。

<平成30年12月>
日比理事長が『倉敷市災害ボランティアセンター』訪問。
(平成31年4月から「『まび復興支援ボランティアセンター』に名称変更)
同所にて発災当初から「災害支援ネットワークおかやま@くらしき 定例会議」が毎週一回、岡山市内にて毎月1回「災害支援ネットワークおかやま 定例会議(県域会議)」が行われている事を知る。
 ※1月8日より両会議に参加継続中。

7月発災当初から活動を続けられている数々のボランティアの方々、倉敷市の職員も加わり、各種多岐にわたる情報共有の有意義な会議である。

・災害支援ネットワークおかやま ※自治体も含めた民官協働のネットワーク
「岡山県内において災害時の民間による支援活動を効果的かつ協働して行うために、平時・発災時問わず、広くネットワークを組み、被災地の状況や各自の取り組み共有、行政との連絡調整、協働での取組みの検討と創出などを行うことにより、被災時に誰ひとり取り残さない支援の実現を目指す。」
参画組織数:179組織(平成31年4月現在)

<平成31年1月>
豪雨洪水により流されてきた物や、浸水により運び出された家具や廃棄物が集められていた場所などに
ガラスの破片が散乱しており「災害支援ネットワーク@くらしき会議」で知り合った災害ボランティア団体(地域での学童保育のサポート、被災地での清掃作業、運搬作業)が手作業で除去されているのを聞き、会議前に時間が取れた時に清掃作業をお手伝い。ボランティアのボランティア。

<平成31年2月>
倉敷市および岡山県全体の状況、市県からの情報連絡会、災害に関する講座や研修に参加。
「岡山県災害救援専門ボランテイア」(災害ボランティアコーデイネーター)登録。

「災害支援ネットワークおかやま」登録団体有志により、倉敷市真備町箭田にある まきび公園にて『まび新春まつり~会いたい人につながる~』」開催。
倉敷市真備地区の住民さんの困りごとを相談できる場を設けたり、具体的な支援団体への橋渡しを行い、つなげていくきっかけにと企画され、被災の有無や現在の居住地にかかわらず、真備町で会いたい人につながる場所となること。現在も支援活動を行っている人たちがいるということを広く知って頂き、これから必要になっていく大切なことをお伝えするイベント。

相談ブース、飲食ブース、ワークショップブース、こども遊び場、リラクゼーションブースで39団体が出店。
(来場者数1,000人強)
鍼灸マッサージで当NPOもリラクゼーションブースに出店。
鍼、灸、マッサージ施術とお灸セットのお土産付きで500円。当NPOから4名、岡山県鍼灸師会から応援2名の6名で参加、ブースは5名体制で26名が施術を受けられた。

私は相談ブース担当(司法書士、弁護士、看護師や保健推進室による健康相談、ファイナンシャルプランナーによる生活相談、シルバー人材センター、写真洗浄、大切なものを残す相談、傾聴、住宅相談、支え合いセンター、移動支援など)
保健師さんと共に被災され市外へ移住させている方々からの相談を受けた。

その保健師さんからの依頼により:、地区まちづくり推進協議会、保健推進室などの協力による「こころのケア サロン」に鍼灸施術で参加。
住民の方、被災当初から片付けに追われて実感がなかったが、今頃になって疲れを感じるとおっしゃる。

<平成31年3月>
真備地区の仮設団地集会所で行うサロンに鍼灸施術で参加。
身体の不調を訴える方が多い。

『倉敷市災害ボランティアセンター』に集められた支援物資を以前訪問していた避難所から自宅へ戻られた方、仮設住宅の方へ届ける。

<平成31年4月>
日比理事長『まび復興支援ボランティアセンター』訪問。
3月と同じ仮設団地集会所で行うサロンに鍼灸施術で参加。※1年間継続決定。

<令和元年5月>
長期的な被災地支援に民官組織が取り組むための拠点として「まび復興ボランティア団体・NPOシェアオフィス(通称:まびシェア)」が5月7日真備町に開所。開所式に参加。

「まびシェア」は、平成30年度7月豪雨災害で甚大な被害を受けた倉敷市真備地区を中心にNPOや企業、士業専門家組織などの各種支援団体の作業場及び合同オフィスとして、発災以降続けてきた「災害支援ネットワークおかやま(事務局:岡山NPOセンター)」による支援者の情報共有会議の開催や各種支援団体の事務作業や打ち合わせのスペース(シェアオフィス)として活用される。

〇今月のサロン参加予定
真備地区 仮設団地集会所
真備地区 地域住民有志によるデイサービス施設
真備地区 市営住宅集会所


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公費解体期限が3月末から6月末に延長され、家屋の解体作業が活発化。
しかしながら手つかずの家屋が60件程度。
技術支援チームは梅雨時期に発生が予想されるカビ対策、清掃方法など住民で手軽に出来る対処法を含めた講習会を実施予定。
用水路や側溝は、まだ整備が行き届いておらず苦戦中。
弁護士会による災害無料電話相談会、地域のイメージUPプロジェクト、子供支援&遊び場づくり、写真洗浄、引っ越し手伝いなどなど住民の方の需要に応じて、かつ多岐に渡り、ボランティア団体の支援が続いている。
サロンや会合など居場所づくりが活発になり、町外でも増えている。
みなし仮設住宅の集いも実施中。

仮設団地、みなし仮設住宅、そして在宅の方 皆さん地域の復興に尽力されています。
発災当初から支援を続けている団体の皆さんとともに、要望のある限り支援を続けて行く所存です。
多忙にかかわらず来岡される日比理事長に感謝申し上げます。

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